軌道系ビークルおよびオートメテッド・モビリティの実践的な研究のため走行実験環境ITS R&Rを整備している。実大スケールの千葉試験線2.0（全長約330m）は、直線、緩和曲線、定常曲線（曲線半径33.3m）、両フランジ車輪対応の分岐器、踏切などがあり、かつ溝レールも一部敷設している。ITS R ＆Rにおける走行用レール以外の部分との統合運用で、台車および車両の走行実験、外フランジ型車輪など新構造車両の走行、自動運転技術・外界統合コントロールなどのオートメテッド・モビリティの各種交通モードとの融合に関する研究が可能である。鉄道固有領域として、車輪とレールの接触、車両・軌道系の異常検知等の試験および車輪・レール系のトライボロジーなどの研究を実施している。1/10 スケールの走行実験装置では、直線、緩和曲線、定常曲線（曲線半径3.3m）における縮小スケール模型車両による走行試験が可能であり、新方式台車の走行試験、脱線安全性の向上に関する試験、および湿潤環境を含む車輪・レール系のトライボロジーなどの研究に使用している。

千葉試験線2.0 およびスケールモデル走行実験装置での走行実験に用いる研究実験用車両および台車を整備している。地下鉄で使用された車両や通勤電車用台車、車両モックアップ、スケール模型車両があり、車輪・レール系の摩擦制御や接触問題・トライボロジー、車両・軌道系の異常検知の研究、新方式台車の走行試験、脱線安全性の向上に関する試験、空間快適性に関する研究および自動運転技術の先進的利用に関する研究に使用している。