【記者発表】過去の感染経験から学習する免疫系の新しい理論を構築
#東大生研 の小林 徹也 准教授らは、人工知能分野で発展の著しい強化学習の理論を応用し、免疫系が過去の感染経験から学習をする過程を扱う新しい理論を構築しました。本結果は、免疫系を脳と類似の生体学習システムとして捉え、その複雑かつ非直感的な振る舞いを包括・予測する理論基盤へと発展することが期待されます。
東京大学 大学院情報理工学系研究科 修士課程2年の加藤 卓也 大学院生(研究当時)と同生産技術研究所の小林 徹也 准教授は、免疫系の学習過程を、強化学習としてとらえる新しい理論を構築した。理論から免疫細胞のクローン選択を強化学習の学習則として導いた。理論から予測される免疫細胞の多様性分布が実験と一致することを確認した。