【記者発表】水は表面と内部のどちらが結晶化しやすいか
東京大学 生産技術研究所 着霜制御サイエンス社会連携研究部門/同大学 先端科学技術研究センター 田中 肇シニアプログラムアドバイザー(特任研究員)兼同大学名誉教授と #東大生研 サン ガン特任研究員(研究当時)の研究グループは、水の結晶化が、表面と内部のどちらで起こりやすいのかは長年の論争の的であったが、シミュレーションにより、等温条件の下では表面付近でより起こりやすいことを見出だしました。水の表面付近の結晶化が、表面張力により生じる負圧の効果で生成される0型氷様の前駆体に誘起されて起きることを発見した点に新規性があり、今回の水の表面結晶化の機構に関する発見は、水滴の結晶化など地球の気候や、食品科学をはじめ水の結晶化が関係する広範な分野に貢献すると期待されます。