【共同発表】第3の固体「準結晶」における特異な格子振動の伝播-つかえながら進み、前後で伝わり方が異なる格子の波-(発表主体:総合科学研究機構)
一般財団法人 総合科学研究機構 中性子科学センターの松浦 直人 主任研究員、#東大生研 の張 晋嘉 大学院生、上村 祥史 助教、枝川 圭一 教授らは、準結晶の格子振動(フォノン)において、階層的なギャップ構造やエネルギー・波数に対し非対称なフォノン強度を世界で初めて中性子非弾性散乱実験で発見しました。準結晶では、格子の波がいたる所で散乱されながらも、つかえながら進んでいくことを示唆しています。伝わる向きで性質が異なる格子波の非相反性は、熱マネージメントやフォノンの流れの非相反的制御への応用に期待されます。