DLX DESIGN ACADEMYが主催するトークイベントシリーズInspire Talksの2021年度第1回目が5月19日(水)に開催された。今回はVirus Night!と題して、いまだ世界で収束の様子が見られない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にまつわる事柄をテーマにした3つの講演が企画された。本イベントシリーズもCOVID-19の感染拡大の影響を受けて昨年度からオンラインでの開催を余儀なくされており、今回もZoomウェビナーでの開催となった。
最初に、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのFernando Galdon氏から、コロナ禍でデザインが果たした役割について、広範囲にわたる事例とデータ分析を交えながらグラフィカルに紹介された。続いて、クリエイティブディレクターの山﨑 みどり 氏より、COVID-19をイノベーションのインスピレーションソースとして捉え、多様な視点から開発されたコンセプトやアイデアをマインドマップとして整理することでCOVID-19の研究に役立てようとする「InnovationSeeds List」プロジェクトが紹介された。最後に登壇したのが本所の甲斐 知惠子 特任教授で、研究者の立場から、ウイルスを利用した医療法の開発研究が紹介された。
講演会後には、オンライン交流ツールSpatialChatを利用したネットワーキングタイムが設けられ、コロナ禍で親睦を深めることや人的ネットワークを新たに構築することが難しくなる中、興味深い試みとなった。DLX DESIGN ACADEMYはコロナ禍であってもオンラインショートプログラムなどオンラインでデザインやイノベーションを学べる企画を次々と打ち出しており、引き続き注目していきたい。
COVID-19にまつわるテーマで3名の講師が講演、Zoomウェビナーでの講演の様子
Galdon氏による講演、山﨑氏による講演、甲斐特任教授による講演