10月9日(水)、福井県福井市のハピリンホールにて、本所 次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)主催の「ITSセミナー in 福井」を開催した。ITSセンターでは、研究成果の社会還元、地域のニーズに即したITSの普及促進、人材育成・交流を目的として、前身センターの時代の2006年から全国各地でセミナーを開催している。今回はその43回目にあたり、「モビリティで変わる地域づくり」をテーマとして、会場に46名、オンラインから49名、合計95名が参加し行われた。
ITSセンターの大口 敬 センター長・教授および共催の福井大学工学部 明石 行生 工学部長・教授による開会挨拶で幕を開けた。第1部ではITSセンターの須田 義大 教授と中野 公彦 教授、池谷 風馬 特任助教よりITSセンターの取り組みが紹介された。第2部では、福井大学学術研究院工学系部門の川本 義海 教授より「福井の交通まちづくり」、永平寺町総合政策課の山村 徹 課長補佐より「永平寺町が取組む身の丈MaaS」、国土交通省中部運輸局福井運輸支局の髙桒 宏之 支局長より「「狂騒」から「共創」で「強壮」へ」、株式会社ふくいのデジタルの小林 拓未 代表取締役社長より「地銀×地方紙×自治体で共創する『ふくアプリ』」、国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所の野村 文彦 所長より「福井河川国道事務所の新たなる挑戦」と題して、セミナー開催地を中心に進められている様々な取り組みが紹介された。第3部では、ITSセンターの中野教授をモデレータとして、第2部の講演者と大口センター長によるパネルディスカッションが行われ、地域に新技術を導入する際の課題や工夫点、これからの地域に求められる新技術などをテーマに、それぞれの立場に基づく活発な議論が行われた。最後は、国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所の野村 文彦 所長による挨拶で幕を閉じた。
(次世代モビリティ研究センター 特任助教 池谷 風馬)
左から、大口センター長と明石工学部長による開会挨拶、活発な議論が行われたパネルディスカッションの様子、野村所長による閉会挨拶