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【報告】「海と希望の学園祭 in Kamaishi」への参加(開催日:2024/11/9、10)

 11月9日(土)、10日(日)の両日に渡り岩手県釜石市が主催する「海と希望の学園祭 in Kamaishi」が開催され、本所から年吉 洋 所長と北澤 大輔 教授が参加した。

 今年で3回目となる本学園祭は、釜石市と本学 大気海洋研究所(以下「大海研」という。)及び社会科学研究所(以下「社研」という。)が締結した地域社会連携協力協定書に基づき、相互の人的・知的資源の交流、地域社会の発展等を目的として開催している。

 本所では、平成27年3月に岩手県及び釜石市と海洋再生可能エネルギーに関する連携協力協定を締結しており、北澤教授が中核となって研究交流活動を行っている。これらの縁で釜石市からの熱心な要請があり、同市との密接な連携協力の推進に向け、また、本所の活動を理解していただくことを目的として、昨年に引き続き参加した。

 本学園祭では、本学教員によるトークイベントの他、大海研による巨大バルーンオブジェの設置、参加団体による展示、子供向けのワークショップ、映画上映、かまいし軽トラ市など様々なイベントが催された。

 初日の9日(土)午前はトークイベント『2050年カーボンニュートラルに向けて ~明日からの行動のヒント~』に北澤教授がパネリストとして登壇した。本イベントでは脱炭素に向けて取り組んでいる釜石市・市内事業者・県内の学生団体より、現在の取組みが紹介され、その後、彼らが直面する課題等に対して北澤教授、本学 先端科学技術研究センター(以下「先端研」という。)の稲見 昌彦 副所長と飯田 誠 特任准教授が助言を行った。パネリストの学生達がどのような工夫をすれば、脱炭素や地域に貢献できるのかを色々と考え取り組んでいるのが印象的であった。

 続く、午後のトークイベント『「希望の船出」~社研・大気海洋研・生研・先端研 地方の未来を切り開くのは誰だ~』は 年吉所長、本学 玄田 有史 副学長(司会)、大海研 兵藤 晋 所長、社研 宇野 重規 所長、先端研 杉山 正和 所長に加え、今年は小野 共 釜石市長もパネラーとして登壇するという豪華なフリートークショーで、玄田副学長による筋書きのない進行により投げ掛けられる質問に対して登壇者が随時回答していく形式で行われた。約1時間の中で参加者からの思いのこもったコメントもあり、終始和やかな雰囲気のトークイベントであった。

 また、同学園祭の前日8日(金)には市内5中学校の中学1年生向けに上記4研究所の先生方による『未来探検授業』と称した模擬授業が行われた。北澤教授の「海は希望の宝庫 ~夢を形に~」の講義2コマに計約90名の中学生が参加し授業を受けた。授業後は若い世代に生研のことを知ってもらうために本所 広報室が新たに作成したウェブマガジンのステッカーを全員へ配布した。

 本年12月19日(木)には本学と岩手県が包括連携協定を締結した。これにより釜石市を含む岩手県とは今後、更なる学術研究等の交流活動の推進が見込まれる。                      

 (総務課 副課長 清水 正一)

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左から、小野釜石市長と東大関係者 左から玄田副学長、杉山所長、兵藤所長、小野市長、年吉所長、宇野所長、
トークイベントでの年吉所長(中)

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左から、北澤教授による中学生への模擬授業、
本所の展示ブース

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