本所と東京都市大学(都市大)との学術連携の一環として、「東京都市大学サロン」が10月3日(木)東京都市大学世田谷キャンパス1号館4階 ラウンジオークにて開催されました。この学術連携は、お互いの特質を活かした人材の育成や研究協力の推進を目的としており、2010年3月の覚書締結以降、共同研究や本所若手教員による都市大での特別講義等が実施されています。東京都市大学サロンで本所教員が講演を行うのは今回が4回目であり、両大学からあわせて約50名の教職員の参加がありました。
サロン開会の挨拶として都市大の野城 智也 学長から、このサロンでの交流を楽しんでほしいと述べられた後、都市大と本所の教員により交互に計4件の話題提供(研究紹介)が行われました。都市大からは理工学部機械工学科の崔 埈豪 教授が「次世代トライボロジー技術の確保に向けた取り組み」、建築都市デザイン学部都市工学科の珠玖 隆行 教授が「Data-centric Geotechnics とその実現に向けた取り組み」、本所からは栃木 栄太 准教授が「原子レベルその場荷重負荷試験による変形・破壊現象の素過程の解析」、伊藤 真利子 特任講師が「集団意思決定における意思表明時系列」について講演を行いました。本学術連携による共同研究の成果に関する紹介のみならず、現時点では共同研究を行っていない研究内容の紹介においても、質疑応答では今後の共同研究に発展しうるような意見交換も行われ、本サロンが両大学の交流の場として有効に機能していることが窺えました。研究紹介の後には本所 年吉 洋 所長から、本学術連携はこれからも力を入れて続けていきたいと閉会挨拶が行われ、サロンは盛況のうちに幕を閉じました。
最後に、サロン開催にご尽力頂きました都市大の末政 直晃 総合理工学研究科長ならびに事務局の皆様に心より感謝申し上げます。
(リサーチ・マネジメント・オフィス 次長・教授 梶原 優介、技術専門職員 前橋 至)
左から、野城学長による開会のご挨拶、崔教授、栃木准教授、珠玖教授、伊藤特任講師による講演、年吉所長による閉会の挨拶
集合写真(提供:東京都市大学)