10月5日(土) 、本所 次世代育成オフィス(ONG)が、女子中高生及び保護者、並びに中学・高校の教員を対象としたオンラインイベント「女子中高生のみなさん 最先端の工学研究に触れてみよう!2024」を開催した。
本イベントは本学 ダイバーシティ推進課の女子中高生向け進路選択支援事業の一環として、三菱みらい育成財団「インクルーシブな未来社会をデザインする東京大学STEAM型創造性教育プログラム」の支援及び将来を担う若手女性科学者を支援する日本ロレアル株式会社の協力を受けて行われ、女子中高生、保護者等、約60組の方に参加いただいた。
当日は、本所 ONG 大島 まり 室長・教授の司会進行のもと、本所 檜垣 万里子 准教授、本学OG(元 工学系研究科物理工学専攻 十倉 好紀 研究室)で理化学研究所に勤務の藤代 有絵子 ユニットリーダーと現役大学院生である向井 歩さん(本所 本間 裕大 研究室)による講演が行われた。ご自身の生い立ちから始まり、学生時代に夢中になったこと、理系に進むきっかけ、研究内容をそれぞれの立場から語っていただいた。
続いて質疑応答では、理系を選択した理由や女性が少ない環境でのデメリット、子育てと仕事の両立について質問が多く寄せられた。特に研究・仕事での性差の問題については、大島教授を含め全員から「あまり関係がない」と大変心強い回答が得られた。
終了後の参加者アンケートでは、「理系の研究の場ではインクルーシブな環境が整いつつあることは魅力的だと感じた」、「学部選択に迷っているが、分野の垣根を超えて融合した部分が多いことを実感した」、「得意なこと好きなことのどちらもその先でつながっていくことの素晴らしさを再確認した」など、非常に肯定的なコメントが寄せられた。今回のイベントを通じて、工学・科学技術への興味・関心が高まり、また進路選択の一助になることを期待する。
最後に、ご協力いただいた講演者や研究室の皆さま、ご参加いただいた皆さまに厚く御礼申し上げる。
(次世代育成オフィス 室員・准教授 川越 至桜、特任専門職員 堀江 啓子)
登壇者の紹介
左から、大島室長による司会進行、檜垣准教授、藤代ユニットリーダー、向井さんによる講演