10月14日(月)、15日(火)に、4回目となるエックス・マルセイユ大学(Aix-Marseille University; AMU)/CNRS(Centre National de la Recherche Scientifique)と本所/LIMMSとの交流ワークショップが、AMUファーロ(Pharo)キャンパスにて開催されました。本所に附属するLIMMSは、フランスCNRS(Centre National de la Recherche Scientifique)の海外研究ユニットの一つで、多くのフランス人研究者が滞在し、本所の研究室と協力して研究を推進しています。ファーロキャンパスは、マルセイユの港エリアを見下ろす高台にあり、歴史的な要塞や教会などが一望できる風光明媚なキャンパスです。本ワークショップは、2020年に締結された本所とAMUの研究交流覚書(MOU)に基づくもので、幹事を務めたMarc Bescond博士、本所 平川 一彦 教授の開会挨拶に続き、AMUのナノ分野のディレクターであるChristophe Girardeaux教授とLIMMSディレクターのSebastian Volz博士により、各々の研究体制などの紹介がありました。引き続き双方から最新の研究紹介があり、AMU/CNRSからは、Fabienne Michelini教授、Thierry Djenizian教授、Lionnel Patrone教授、Nicolas Bonod教授、Luc Favre教授、Aurélien Manchon教授、Sylvain Bertaina博士らによる講演がありました。さらに本所 志村 努 教授、立間 徹 教授、松久 直司 准教授(本学 先端科学技術研究センター 本所兼務)、黒山 和幸 准教授、さらにLIMMSよりSebastian Volz博士、Anthony Genot博士らによるオンライン研究紹介がありました。また、本所からは、南 豪 准教授、平川教授、およびLIMMSから三田 吉郎 教授(工学系研究科)が現地参加しました。ワークショップのテーマは、半導体技術、MEMS、ナノ物理、フォトニクス、分子技術など様々な領域でしたが、AMUと本所に関連する研究テーマが数多く存在することがわかりました。
ワークショップの終わりを待たず、AMUから個別に共同研究の可能性の打診があったり、大学院生から留学やインターンシップの可能性などの質問もあり、本所の活動が海外でアピールしていることを強く感じました。両大学の交流は、今後ますます様々な分野で進んで行くものと期待しております。
(LIMMS 教授 平川 一彦)
Jardin du Pharo Marseilleで撮影したワークショップ参加者の集合写真、奥に見える建物はナポレオン三世が建造した宮殿
左から、Michelini教授(右から2人目)とマルセイユ旧市街を見学する様子、平川教授とBescond博士による開会挨拶、Girardeaux教授による講演