11月28日(木)、第16回駒場キャンパス技術発表会が本所S棟プレゼンテーションルームで開催された。この発表会は、本学 大学院総合文化研究科・教養学部と本学 先端科学技術研究センターと本所の技術職員が持つ知識や経験、専門性を披露・共有する場として企画・運営され、隔年で行われている。2020年以降はリモート形式が続いていたが、対面での交流の重要性が改めて認識され、今回はハイブリッド形式を採用し、会場には約60名、オンラインには約80名が参加した。
今回は、本所技術職員による5件の発表と、企業4社による交流講演の計9件が行われた。交流講演では、旭エンジニアリング株式会社、株式会社ミツトヨ、計測エンジニアリングシステム株式会社、ブルーフォース株式会社の4社から、自社の技術や製品についての講演があった。いずれも日頃の業務で培われた高い技術力が伺える内容で、活発な議論が展開された。また、講演と同時にS-110で展示会を開催し、普段接点の少ない参加者が技術や製品に触れる貴重な機会となった。
発表会終了後には、食堂コマニで懇親会が開かれ、参加者約30名が和やかな雰囲気の中で交流を深めた。さらに、優秀な発表に贈られる所長賞の表彰式も行われ、所長賞は、本所 中園 悦子 技術専門職員による「YOLOv8を用いた外邦図の地図記号の検出」と、本所 千田 尭 一般技術職員による「超高真空に適したねじ穴加工方法の検討」が受賞した。
今回の発表会も、企画段階から開催に至るまで、多くの技術職員や事務職員、教員、そして参加企業の協力によって実現した。この場を借りて、深く感謝する。
(第16回駒場キャンパス技術発表会 実行委員長 西山 祐司)
左から、年吉所長による開会式挨拶、年吉所長と受賞された千田一般技術職員、年吉所長と受賞された中園技術専門職員
左から、発表会会場の様子、展示会の様子、食堂コマニでの懇親会の様子