2020.12.12 プレスリリース 【記者発表】何が合金をガラスになりやすくしているのか #東大生研 の田中 肇 教授(研究当時、現:名誉教授/シニア協力員)らの研究グループは、原子混合系のガラス形成能を決定してい る物理的な因子の解明に成功しました。この成果は、これまで経験に頼って行わ れてきた、合金のガラス形成能の向上や、相変化メモリーのスイッチング速度の 制御などに、物理的な指針を与えるとともに、結晶化という普遍的な現象の基礎 的理解にも貢献すると期待されます。
2020.12.11 プレスリリース 【記者発表】エッジAIのためのリザバーコンピューティング小型化に成功 #東大生研 の酒見 悠介 民間等共同研究員、Timothee Leleu 特任准教授、森野 佳生 特任助教(研究当時)と合原 一幸 特別教授らの研究チームは、次世代人工知能として期待されているリザバーコンピューティングに関して、予測精度を損なわずにモデルサイズを削減する手法を開発しました。本手法を用いることにより、標準的な予測タスクで最大10分の1までモデルサイズ削減可能なことを示しました。モデルサイズの削減は、ハードウェア実装の低消費電力化に繋がり、今後の人工知能の重要な応用であるエッジAIを可能にします。
2020.12.11 プレスリリース 【記者発表】生理学的なシナプス応答を再現可能なデジタル-アナログ変換方式 #東大生研 の上ノ原誠二 特任助教(研究当時)と合原一幸 東京大学 特別教授は、デジタル-アナログ(DA)変換を行う際の各ビットの重みを電流波形により時間軸上で実現するDA変換方式を発明しました。本提案手法は、生理学的に妥当なシナプス応答波形を再現でき、高集積で生体模倣度の高いスパイキングニューラルネットワーク集積回路への応用が期待できます。
2020.12.06 プレスリリース 【記者発表】両面ゲートIGBTにて62%のスイッチング損失低減に成功 シリコンIGBTはパワートランジスタの一種で、家電製品や自動車、鉄道、産業機器等に広く用いられています。#東大生研 の更屋 拓哉 助手、平本 俊郎 教授らの研究グループは、シリコンIGBTの表裏両面にMOSゲートを設ける「両面ゲートIGBT」を作製し、6割を超えるスイッチング損失の低減を実証することに成功しました。パワーエレクトロニクスの効率改善、ひいては増大を続ける電力需要の抑制に貢献することが期待されます。
2020.12.02 プレスリリース 【記者発表】東京大学 生産技術研究所とエア・ウォーターが「IoTセンシング解析技術」社会連携研究部門を設置~スマート農業の実現と医療画像診断システムの開発を目指す~ #東大生研 とエア・ウォーター株式会社は、2020年12月1日より「IoTセンシング解析技術」社会連携研究部門を設置いたしました。
2020.12.01 プレスリリース 【記者発表】水中で機能する有機電子デバイスセンサを開発~簡便で高感度な水中化学種検出を目指して~ #東大生研 の南 豪 准教授らの研究グループは、水への脆弱性が指摘されている有機トランジスタデバイスにおいて、水をあえて構成部材として用いた有機トランジスタ型センサの開発に成功しました。今後、病気診断や環境計測などを指向した小型有機デバイス開発の加速的展開が期待されます。
2020.11.30 プレスリリース 【記者発表】木の年輪が語る、もはや戻れない温暖化・乾燥化の兆候~アジア内陸部で熱波と干ばつが同時に激化~ #東大生研 の金 炯俊 特任准教授らの研究グループは、木の年輪分析とモデルシミュレーションを組み合わせ、260年にわたる東アジア内陸部の水文気候の変動を再現しました。熱波の発生頻度と土壌水分量を分析した結果、最近約20年間で熱波と干ばつが同時に劇化していることが分かりました。
2020.11.17 プレスリリース 【記者発表】地球全域を対象とした、世界最高精度の地形データを公開~ 国内外3,000以上の研究機関が活用 ~ #東大生研 の山崎 大 准教授らの研究グループは、複数の衛星観測データと独自の地形解析アルゴリズムを組み合わせ、世界最高精度で地球全域をカバーする標高データ「MERIT DEM」と高精度河川地形データ「MERIT Hydro」を構築し、公開しました。気候変動予測モデルの高度化や洪水リスク評価の高精度化など、多様な分野でのブレイクスルーが期待されます。
2020.11.16 プレスリリース 【記者発表】アモルファス構造の解明に一歩前進~原子の配位数を可視化~ #東大生研 の溝口 照康 教授らの研究グループは、ガラスを構成する原子の配位数をナノメートルレベルの高い空間分解能で可視化することに成功しました。本手法を利用することで、これまで未知のベールに隠されていたアモルファス構造を詳細に理解することができ、新しいガラス材料の開発が加速できると期待されます。
2020.11.12 プレスリリース 【記者発表】スーパーコンピュータ「富岳」による大規模数値流体シミュレーションに関する研究がゴードン・ベル賞の最終候補に選出 東京大学、みずほ情報総研株式会社、理化学研究所、一般財団法人 日本造船技術センターの研究グループの研究が、ゴードン・ベル賞(Gordon Bell Prize)の最終候補に選出されました。