【共同発表】西日本周辺海域で発生する線状降水帯の支配的メカニズムを提唱~令和3年8月豪雨(戻り梅雨)の水蒸気起源解析から紐解く~(発表主体:九州大学)
九州大学大学院理学研究院の川村 隆一 教授、理学府修士課程2年の西村 はるか 大学院生(研究当時)、熊本大学大学院先端科学研究部の一柳 錦平 准教授、#東大生研 の芳村 圭 教授らの研究グループは、水の同位体分別の過程を組み込んだ領域気象モデルによる数値シミュレーションから、線状降水帯で凝結する多量の水蒸気の流入過程を紐解くことで、線状降水帯の発生をトリガーする支配的な力学プロセスを提唱しました。特に梅雨前線帯を東進する低気圧の発達、その低気圧の詳細な構造の予測精度がないと、線状降水帯の発生予測の精度向上も困難であることが示唆されました。